YOKOHAMA BAROCK KAMMERMUSIK ENSEMBLE since 1991

Vol.5 2008

バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
全6曲演奏会

ヴァイオリン 小笠原伸子

2008年9月23日(火・祝)1時半時開演 横浜みなとみらいホール小ホール

プログラム
J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調
・・・・・・・・休憩・・・・・・・・
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番二短調
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調

バッハ音楽の深みを生涯追求         tvk会長 牧内 良平

 学生時代、高田馬場の「あらえびす」、渋谷の「ライオン」、三鷹の「第九」と
いった名曲喫茶に入り浸っていた。相当のクラシック通がいて、素人の私には、
難しい曲ばかりリクエスト。最初は気乗りしなかったが、何回も聴いているうちに
いつの間にか、大好きになっていた。それがバロック音楽だった。特に、バッハの
音楽の魅力的な旋律と、深遠な精神性に惹かれた。

社会人になってからは、時にはコンサートに通い、レコードを買いあさってきた。
ここ10数年は、プレーヤーが故障し、もっぱらCDで聴いているので、古いレコードの
ことは忘れかけていた。その中の一つに、往年の名ヴァイオリニスト、ヘンリック・
シェリング演奏の「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルチータ」がある。解説文に
「微塵の垢も埃も置かぬ高潔な気品に溢れる演奏」(評論家・大木正興)とある。

正直言って、今の世、バッハだ、バロックだといっても、振り向く人は少ない。
演奏会も滅多に開かれない。そうした中で、小笠原伸子さん率いる横浜バロック
室内合奏団の存在は、バロック音楽ファンにとってありがたい。そして今回もまた
個人のリサイタルで、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとバルチータ」を
演奏してくれる。小笠原さんは、「バッハの音楽は弾けば弾くほど深みがあり、
何回弾いてもさらに高みを極めたくなる」という。生涯、その深みを追求しようと
している小笠原さんに心から声援を贈りたい。

プログラムに寄せて

今年も暑い夏が終わり、私にとってのバッハの季節がやってまいりました。
全曲シリーズも、気が付けばもう5年目です。

 思えばバッハの無伴奏曲に出会った11歳のころ、西洋文学を通してキリストへの
人々の思いも知り、また祖母から聖書をプレゼントされ、分からないなりにも一通り
読んだ経験は、今も私の深いところで息づいているような気がします。

祖母の形見の小さな本箱の入っていた彼女の小さな聖書には、至る所に線が引かれ、
晩年まで聖書に向き合っていた彼女の姿が思い浮かびます。一緒に出てきた賛美歌も
愛唱歌には印が付けられ思いは尽きません。大人になったら教会にバッハを弾きに来てね、
と言われてとても楽しみに思ったのを思い出します。

私自身は洗礼を受けたわけではありませんが、日本人としてこの地に暮らし、
バッハを奏でる時いつも思うことは、バッハは世界中の誰の元にも来てくれる、
すべての人に分け隔てなく音楽を贈ってくれる作曲家だと思うのです。

 今日こうして聞いて下さる方々に心から感謝しつつ、今回はどんなバッハに
出会えるかを楽しみに、演奏したいと思います。皆様にも素敵な出会いがありますように・・・

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